署名の請願主旨を朗読し、一体化に参加しないようお願いした後、2230筆を閉じたファイルを提出しました。市長はにこやかに受け取られ写真撮影にも応じてくださいました。
懇談の席につき、市長は「たくさんの署名が集まりましたね。意見があればどうぞ」と述べられました。同席していた「葛城市の水道を守る会事務局」のメンバー4名は次のように述べました。
★ 上山 恵: 始めに上山よりお話をさせていただきました。「私は、阿古市長と直接お会いしてお話をさせていただくことは今回が初めてなのですが実は、数年前よりFacebookでお友達でございまして、市長の投稿を欠かさずに拝見しております。わたしたちやさらにお若いSNS世代も、市長の配信のおかげさまで、奈良県葛城市の活動がとてもよくわかります。そして葛城市民のことを第一に考えてくださっていることがとても伝わってきます。お会いしたこともない私の誕生日には、数年連続でメッセンジャーでお祝いのお言葉までくださる市長に、感動と感謝を申し上げます。市長はいつも市民の利益を第一に考えるとおっしゃってくださっています。そしてわたしたちは葛城市のお水の問題に関して葛城市は地産地消のお水、お山のお水、環境に負担をかけないお水が現在、とてもうまく循環していると理解しております。そして、現在、広域一体化に賛同しない皆様の思いを2230筆の皆様からいただいております。市民の利益を一番に考えてくださるならば葛城市と葛城市に関係ある皆様の思いをもういちど受け止めていただいてぜひご再考くださいますようにお願いいたします。」
★ 内藤 恵美子:この活動でうれしかったことが3つ。一つ目は今、お話しされた上山さんとお会いでき、この会のサポーター「女神の部」を立ち上げていただき、30代の幼稚園ママや水や、食べ物を大切に思っている女性たちにも出会え、署名をたくさん集めていただいたこと。二つ目は「小学生の時、葛城市の浄水場の見学があり、葛城市の水道がどのようにして作られているのか知っていたので、すぐに署名し、郵送したと聞いたこと。三つめは60軒ぐらい署名お願訪問したら、断られたのは3軒だけだったこと。葛城市は自己水源をもち、最も地球に負担がかからない形で水を市民に届けています。葛城市の水道を守っていただきたいと思います。
★ 古田 啓祐:セグメント会計について
1.葛城市水道事業については広域水道事業団発足後の一定期間セグメント会計を適用するとされています。セグメント会計とは、ある部分についてあたかも独立した会計単位とみなして損益を計算するものです。しかしながら生み出した資金余剰は全体のものですから、この場合、葛城市が自由に使えるものではありません。
2.葛城市の水道事業は、実質無借金経営ですから水道料金を順次値上げすればかなりな資金余剰が生まれるはずです。しかしその資金は、管路更新率が低く(つまり老朽化が激しい)、人口が多いあるいは観光客も多い市町の管路更新に使われることになるでしょう。葛城市は管路更新率が比較的高く人口の少ない市です。葛城市民は大幅にあがる水道料金が他の市町に使われるのを見ているだけということになります。
(独立して値上げを押さえ設備更新を)
3. 葛城市の水道事業は、県下一安い水道料金を維持しながら、健全経営を貫いてきました。江戸時代末期からとされる溜め池を結んで水源にするという珍しい方式は葛城山系の水となによりも地元住民の努力の結果であり、おいしい水をも実現しています。
4. 設備更新を見込んだ水道料金改定は、広域水道事業団に参加するよりも低く抑えることは可能です。
5. 最後に市長さんは市民に有利なのかで判断したいと言明されています。葛城市民のために頑張ってください。
★ 春木 孝祐:一体化に参加することのデメリットはたくさんあります。しかし今まで通りでなにがだめなのかどう考えても理解できません。ダメな理由を早く知らせてほしい。
多くの方々から「メリットとデメリット」を知りたいとの要望も聞いております。
懇談の最後に市長は「みなさまのご意見、お気持ちはよくわかりました。」
「覚書締結の際に葛城市の諸問題は事務方に言ってあります。新型コロナの影響で任意の協議会の作業が遅れています。判断時期はむつかしいですが、情報収集につとめ、法定協議会の協定書を結ぶときには一体化に参加するかどうかを市民にとってどちらが有利か判断し決めます」。と述べられました。